アガリクスは、ハラタケ科ハラタケ属のキノコです。見た目はとても小さく、白い軸にプリンのような形の茶色いカサがついているという、独特の形をしています。写真を見ると誰もがまず驚くのですが、ちいさなキノコがわぁっとたくさん群れている様子はとてもかわいらしく、人類の未来を左右する驚くべき力が秘められているとは思えない見た目です。
アガリクスは、正式な学名を「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」と呼び、その名のとおりブラジルがふるさとです。ブラジル東南部のサンパウロ市郊外にある、「ピエダーテ」という山地に自生していますが、ここは人口5万人ほどの、小さな地方都市。サンパウロと同じく標高900メートルもある、青い空と空気のきれいな高地で、そのためもあって、「ピエダーテ」といえば、「アガリクスの聖地」とも呼ばれています。
ブラジルから日本にやってきた当初はカワリハラタケと呼ばれ、そのうち通称がヒメマツタケと改められました。研究においての正式な学名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」と言います。呼び方は違いますが、これらはすべて同じものです。一般的には、ブラジル産のヒメマツタケのことをアガリクスと呼んでいます。
ハラタケ科ハラタケ属のキノコは全部で37種類あることが報告されていて、そのなかには食卓ですっかりおなじみのツクリタケ(マッシュルームのこと)、インディアンが好んで食用にしている(が、そう格別美味しくはないらしい)シロオオハラタケなどが含まれます。いずれも食用にできますが、他の2つには、アガリクスのような特別な効果は特に認められていません。